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ドバイで頑張る日本人

Vol. 25:2009年05月05日

Vol. 25:田倉 舞(タクラマイ)さん

株式会社上組ドバイ支店 Branch Manager 田倉 舞(タクラマイ)さん

Q:ドバイ在住歴は?

5年1ヶ月

Q:会社名は?

株式会社 上組 ドバイ支店

Q:担当されているお仕事内容は?

機械器具設置工事、重量貨物運搬据付、プラント輸送、国際複合一貫輸送、輸出梱包。

Q:ドバイの好きなところは?

世界各国の人々との接点が多くあり、好奇心をくすぶらせてくれるところ。

Q:ドバイの嫌いなところは?

輸入食品に頼るため安くて新鮮なものが食べられない。外食するとき価格と品質が必ずしもマッチしないところ。

Q:ドバイのオススメ場所・店は?

ドバイ国際空港。ドバイ市内から空港、空港から世界各国へのアクセスは抜群ではないでしょうか。

Q:ご趣味は?

  • 山登り
  • 見たことのない場所に行くこと
  • 料理の手伝い
  • おいしいものを作って食べること
  • 世界各国の見聞を広めること
  • 写真撮影

Q:休日の過ごし方は?

翌週の食料調達。ぶらぶらと出歩くこと。最近はラス・アル・ハイマに真珠取りツアーに参加させていただきました。

Q:ドバイにあったらいいなと思う日本のものは?

祝日と休日。昼夜突貫工事のドバイでの仕事は週休一日のため、時に日本の祝日をうらやましく思います。

最後にご本人から一言

メーカーや商社、ゼネコンのお客様に支えられてここまでやってこれました。また信頼できる現地業者のスタッフにも恵まれました。ドバイで巡り会った方々は私と会社の貴重な財産です。

ドバイは、まだ若い国ゆえ脚光を浴び、時には反対にパッシングを受けることもあります。アラブ人と言えばオイルマネーで潤い、働かないというイメージがありますが、私の知人のドバイ人はみな勤勉、勤労、努力家です。彼らは常に海外からの人を受け入れ、自分達の文化と融合させ、よりよいものを作ろうとして悩み、日々結果を残そうとしています。これはかつて日本が海外から色々な文化、教養を取り入れ、自国の文化、人材、産業を育てるのに共通している部分があるのではないでしょうか。

世代を超えた連携プレーが出来るかどうかは今後のドバイ次第。このドバイに限らずこれから海外で働く日本人が増えるでしょう。残念ながら不況は世界中に広がり、この状況下ゆえ去っていく人もいますが、こんなときだからこそUAE人と作れる世界があると思います。人口の少ない日本ですが、日本人を通してその国の文化や生活が少しでも充実するといいなと思っています。

ドバイに来る前は、「海外=英語=英米のネイティブイングリッシュ」と勝手に想像をしていました。もちろんそのほうがよいと思いますが、取っ掛かりはそうでなくてもよいと思います。開発途上国から来る出稼ぎの人達は日本ほど教育を受けていないはずなのに、たどたどしい英語でも話そうと努力し、人によっては何ヶ国語も操ります。彼らの生活するためのパワーには圧倒されます。英語のアクセントはシンガポール人、インド人、フィリピン人によっても全く異なります。日本人のたどたどしい英語でも熱意があればちゃんと伝わります。「そうじゃなきゃ駄目だ」と思うより、「まず、やってみよう」と思えるようになったのはこの国でお会いした日本人、その他世界各国の方々から勉強させていただきました。

私の会社(株)上組は1867年に神戸港で創業しました。142年間受け継がれた歴史があります。同じアジア勢の中には歴史のない新しい会社でも失敗を恐れずどんどん勢力を伸ばしているところもあります。彼らは必ずしも成功しているとはいえませんが、実際にお会いしてみると表情は豊かで幸せそうに見えます。失敗に失敗を重ねてそれを糧に、のし上がろうという姿には見習うところが多々あります。私は、日本の先輩が汗・水・涙を流して作ってこられた「メイド・イン・ジャパン」というブランドに依存せず、その上に新しい世界が作れることに少しでも寄与できるよう、ドバイにいる間はドバイと共に悩み、全身で色々な風を取り込んでいきたいと思っています。

ついでに次の方へ一言

ドバイには仕事にストイックな日本人がたくさんおられます。その中でも輝きを放っているのは黒崎さん。難工事を日本人魂でやり抜いてドバイをあっと驚かせてくれています。他にも尊敬する方が多々おられ皆さんご紹介をしたいのですが・・・すみません。黒崎さん、どうか私のバトンを受け取ってください。

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田倉さん、ありがとうございました!
次回は田倉さんからご紹介頂いた、黒崎さんをご紹介します!

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